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第2回 力士の報酬はどうなっているのか?

 力士の報酬はどのようになっているのかを見てみたい。

 2011年2月の八百長メール発覚で、力士の報酬が十両と幕下ではあまりにも違うことが、問題点として指摘された。つまり、春日錦などの八百長力士は、十両陥落を恐れて注射に走ったというのである。相撲協会の報酬制度では、十両の力士には100万円あまりの月給が保障されているのに対し、一つ下の幕下は年間でも90万円しかもらえないようになっている。

 これでは、注射をするのも、納得がいくだろう。

 ただし、注射は幕内上位力士でも行うので、力士の報酬制度全体に問題があると考えるのが、見方としては正しいだろう。

 いちばんの問題は、相撲界独特の給金制度「持ち給金」であろう。

 これは、毎場所勝ち越すごとに給料が増えるようになっているが、なんと負け越しても給料は減らない仕組みになっている。そのため、すでに負け越しが決まっている力士は、千秋楽で勝ち越しのかかった力士に勝ち星を回すことが可能だ。7勝7敗力士の勝率が異常に高いのはこのためである。

 力士の階級は大きく6段階に分かれているが、本当にプロの地位と報酬を享受しているのは、上の2段階、すなわち幕内と十両だけである。あとは、力士というよりは、「丁稚」のようなものだ。

 相撲協会は「一定以上の実力」の者を「関取」として扱う。つまり、具体的には「十両以上」。力士は、十両以上になると「関取」と言われ、初めて給料がもらえる。十両以下が未総称して「幕下」と呼ばれるが、言葉を代えれば、「力士養成員」と言ったほうがいいだろう。

 幕下の若衆たちは、前述したように、部屋の住み込み賄い人として働き、相炊事、掃除、洗濯から、部屋の関取の身の回りの世話をする。給料は出ないが、住み込み・食事付きなので、生活には困らない。

 とはいえ、これは、欧米型の近代スポーツが持っているシステムではない。要するに相撲は、この点でもスポーツではないのだ。スポーツの世界に「丁稚」が存在するわけがない。以下が、その報酬システムである。力士の報酬制度は、地位によって与えられる給与・手当と、成績給に相当する力士褒賞金(給金)と、いわゆる2階建てになっている。

力士の報酬:2006年1月現在

 項目      横綱     大関      三役      平幕      十両
月額給与   2,820,000   2,347,000   1,690,000   1,309,000    1,036,000
年額給与   33,840,000  28,164,000  20,280,000  15,708,000   12,432,000
年額賞与    5,640,000  4,694,000   3,380,000   2,618,000   2,072,000
特別手当   1,200,000   900,000    300,000
出張手当   1,155,000   997,000    850,000    745,000    682,000
力士補助金    75,000    75,000     75,000     75,000     75,000
力士褒賞金   600,000   400,000    240,000    240,000    160,000
年額報酬   45,510,000   37,230,000  26,325,000  20,586,000   16,221,000

※力士褒賞金は、本場所ごとの最低支給金額(年額報酬では6場所分で計算)

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