We Love SUMO !!

sumo images.jpegsumo images.jpegsumo images.jpegsumo images.jpegsumo images.jpeg  The Study of " CHUSHA " System  sumo images.jpegsumo images.jpegsumo images.jpegsumo images.jpegsumo images.jpeg


HOME > 年寄株問題 > 第3回 金を生み出す「年寄株」とおカネの流れ

第3回 金を生み出す「年寄株」とおカネの流れ

 1996年に怪死した大鳴戸親方(元関脇・高鐵山孝之進)は、その著書で、角界の人間をこう形容した。

 「欲の皮がつっぱった懲りない面々」

 大相撲村には、そんな面々が数多く生息している。この欲の皮をつっぱらせる根源が、「年寄株」と言っていいだろう。

 年寄株といっても、それは一般にいう株ではなく、一種の営業権である。つまり、この株がなければ親方になれないばかりか、部屋を起こして、土俵というステージに上がることすらできないのである。ではなぜ、年寄株がそんなに重要なのだろうか? ひと言で言えば、年寄株がお金(ゼニ)を生み出す根源だからだ。

 現在、相撲部屋の数は51ある。力士は引退すると、猫も杓子も部屋を持ちたがるが、その最大の理由は、部屋さえあれば協会からお金が入ってくるからである。実際、いったん年寄株を持てば、定年の65歳までに、毎年1000万円以上の収入が事実上保証される。さらに、部屋を運営して幕内力士を育てればタニマチがつき、税務署に申告しないですむウラ金も入ってくる。まさに左団扇の世界というわけで、そのためのパスポートと言うべきものが年寄株である。

 それではまず、協会からのお金の流れから説明しよう。

 相撲部屋には、協会からお金が支払われる。それは部屋維持費とか稽古場維持費、力士養成費などという名目で、幕下以下の力士の場合、一人につき一場所ごと(つまり2カ月に1度)に約30万円ずつ支給される。たとえば、部屋に幕下以下力士が10人いれば、300万円が2カ月ごとに入金され、年間で約1800万円という基礎収入が得られる。十両以下の若衆というのは、たいてい部屋に住み込みで、上位力士にアゴで使われ、さらに部屋維持の下働きもさせられるから、食費さえ抑えれば、支度金付きの労働力を持っているのと変わりない。こんなオイシイ話は、この自由主義経済社会では考えられない。

 だから、部屋によってはなんの将来性もない若者を協会からの金目当てだけで、新弟子として入門させ、ただの下働きとして使っているところもある。

 ただし、この幕下以下の若い衆も昇進して関取になると、親方には関取の地位に応じて功労金とし3〜5万円が支給されるだけになってしまう。十両以上の力士になると、協会は本人に月給を支給するようになるからだ。

 こうなると、人気関取をかかえている部屋は、その力士をタニマチの宴席などに行かせ、ご祝儀という営業収入で稼がせるのである。さらに、各種のパーティや引退後の髪発式などがそれに当たり、ここで集められた祝儀は、協会とは一切関係なく部屋に入る。しかも、パーティなどの儲けは、領収証が必要な企業タニマチをのぞいて一切計上しない。したがって税務署にも申告しないから、部屋の丸儲けになる。

 このように、相撲部屋というのは、関取が出ようと出まいと収入があり、確実に儲かるようになっている。だから、スポーツとして第一の関取を養成する努力もせずに、関取の見込みがない若い衆だけそろえる部屋もあるわけである。そういう親方にとって、まさに若い衆は金の卵。だから、力士の顔を見ても誰が誰かなどどうでもよく、協会からのキャシュディペンサーにしか見えないという親方もいる。

 そんなわけで、年寄株は金を生む。それで、その収得をめぐっては、昔から醜態がくり広げられてきた。なぜなら、年寄株は売買できるうえ、貸すことも可能だからだ。

LinkIcon前のページに戻る

次のページへLinkIcon

LinkIcon第2回 年寄株(年寄名跡)一覧と襲名条件
LinkIcon第1回 年寄株(年寄名跡)とはなにか? なにが問題なのか?


LinkIcon年寄株問題 一覧へ

icon72.pngicon72.pngicon72.pngicon72.png