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第2回 なんと、大震災で日本中が悲しみにくれるなかでも「バクチ」場通い!

 『週刊ポスト』(2011年4月15日号)が伝えるところによると、大震災ですべてが自粛ムードにあるのに、力士たちはバクチを止められないようだ。大震災と八百長問題が重なっているのに、そんなことはどこ吹く風、一部の力士たちはいたって元気だ。

 今回もまた、『週刊ポスト』で八百長百長を告発してきた大関・日馬富士の元付け人、 雷鳳の話だ。以下のように憤っている。

 「今は日本中の誰もが、被災地の一日も早い復興を願っている。それは角界も同じはずだとボクは思っていました。でもその期待は裏切られた。震災で世間の目がそらされているうちに、角界はなし崩しに本場所を開催しようとしているようにしか見えない。協会は何も反省していない。昨年問題となった野球賭博で解雇された琴光喜らだけでなく、角界では上から下まで賭博が公然と行なわれています。親方衆も同じ。しかも、震災のさなかにも力士御用達の『違法カジノ』に通い詰めているというのだから、信じられません」


 『週刊ポスト』は雷鳳の話をもとに、違法カジノを張り込んだ。その違法カジノは、相撲部屋が多い東京下町のJRの駅近くの雑居ビルにある。窓にはカーテンがかかっていて、中の様子を窺い知ることはできない。

 その雑居ビルの一室に、3月上旬のある夜、雷鳳の言葉通り、次々と巨漢男たち(力士?)がやってきた。確認した限りでは4人。みな自転車に乗り、帽子やパーカーのフードをかぶるなどして頭部を隠し、周囲を気にしながら中に消えていく。

 『週刊ポスト』は、数日間続けて張り込みを行なったが、ほぼ毎日、必ず夜9時から10時頃になると、巨漢男たちがビルに吸い込まれていったという。もちろん、その様子を激撮。写真を雷鳳は見せた。すると、雷鳳は「これは●●部屋のI」、「○○部屋のK」と力士の実名を挙げていった。ほとんどが幕下以下の力士だったが、ある写真で雷鳳の手が止まった。「これ……Xじゃないですか。横にいるのが付け人だから間違いない。八百長メールに登場した14人のうちの一人です。こんな時期によく来られますね」

 「ここには高レートの裏スロットや、フィリピンと繋がっているインターネットカジノがあるんです。だいたいみんな1週間に1回は顔を出していると思います。多くの部屋は日曜は稽古が休みなので、土曜日の夜に行くことが多いですね」

 力士と八百長は切っても切れない。土俵がないのだから、バクチ以外することはない。酒と女では、周囲の目がある。そこで、違法カジノガ通いというわけだ。もっとも、土俵があるとこでも、土俵上でも土俵の外でもバクチをやっているのだから、力士の世界は、世界丸ごとバクチ・ワールドと言っていい。

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