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大相撲のすべてがわかる超優良サイトがあった!
そのサイトは「大相撲星取表」。江戸時代から平成までの過去の記録がほぼ完全に記録されている。これほど、素晴らしいサイトは、いまのところどこにもない。つくった方は、本当に偉い。
「管理者:gans」さんは、「はじめに」で、こうサイトを紹介している。
相撲観戦歴は昭和61年頃からで、その頃から過去の星取表を調べはじめました。
今のところ、江戸時代から平成までの星取表をひとつにまとめたデータベースはWEB上はもちろん書籍でも存在しないと思いますので、それなりに意義はあるのではないかと思います。
相撲史に関する詳しい解説や考察は他の方におまかせするとして、日本の相撲史 データ編のような感じで相撲好きの方々の少しのお役に立てれば幸いです。
まだある。「相撲評論家之夏」というサイトも素晴らしいサイトである。ここには、相撲に関する数多くの資料がアップされている。
ちなみに、「大相撲星取表」の「レトロ相撲記事」をたどっていくと、明治時代の八百長の実態がわかってくる。
2月9日に放送された「NHKスペシャル 八百長はなぜ起きたのか」のなかでも取りあげられた明治43年の八百長問題も、実際に星取り表を見て確かめることが可能だ。
NHKスペシャルでは、明治43年当時の新聞から、次のようなことが引用された。
つまらない取組みが増えたのは、星の貸し借りが横行しているからだ。
出る奴も出る奴も八百長相撲をとるとは、どこまで観客を馬鹿にし、欺罔しているか底が知れぬ。相撲も観客に八百長を発見されるようでは、おしまいです。
この記事を受け、「例えば当時の横綱常陸山。取組みの中で、星の貸し借りが疑われました」と解説があった。
これは、明治43年夏場所のことで、このときは、横綱常陸山が優勝しているが、横綱大関の対戦のすべてに、勝敗がついていなかった。当時は東西制で、引分・預かりがあり、勝ち負けをつけない八百長相撲が横行していた。
以下がその星取りです。
常陸山 太刀山 引分
常陸山 国見山 引分 常陸山は残り全勝 8勝2分 優勝
太刀山 常陸山 引分
太刀山 西ノ海 引分
太刀山 駒ケ嶽 預かり 太刀山は残り全勝 7勝2分1預
西ノ海 国見山 引分
駒ケ嶽 国見山 対戦なし
こんな引き分けばかりでは、観客も怒るのはとうぜんだろう。ちなみに、この場所が常陸山最後の優勝で、次の場所から太刀山が5場所連続優勝して、明治は終わる。