●11/02/02●
毎日新聞がスクープ! ケータイメールに八百長の記録がと報道
相撲協会は臨時理事会を開き、力士を聴取
2011年2月2日、毎日新聞の報道により、野球賭博問題での捜査で警視庁が押収した力士の携帯電話に、八百長を裏付けるメールがあることが公になった。この捜査過程で名前が出た力士は13人。
これを受けて、日本相撲協会は2月2日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、該当する力士らを呼んで事情を聴くとともに、事実関係解明のため特別調査委員会を設置した。
外部識者7人で構成される調査委は、午後8時半から国技館で初会合を開き、座長に伊藤滋協会外部理事を選出。メールに名前があった13人については、6日の次回理事会に調査結果を報告することを決定した。
記者会見した放駒理事長(元大関魁傑)は、「相撲界の根幹を揺るがす問題で、ファンの人たちへの裏切りだ」と語り、「厳重に調査して、そういう事実(八百長)が判明すれば厳しく処分する」と続けた。また、3月の春場所に間に合うよう解明を急ぐ考えを明らかにした。
相撲協会はこの日午前、文部科学省からメールの存在などを知らされ、調査を指示された。幕内の翔天狼、幕下の山本山ら複数の力士は理事会後、報道陣に「自分はメールをしていないし、なぜ呼ばれたのか分からない」(翔天狼)などと語り、八百長を否定した。