第2回 年寄株(年寄名跡)一覧と襲名条件
現在の「年寄名跡の一覧」および、2011年5月現在の「日本相撲協会に在職する各年寄名跡襲名者の一覧」は、ウイキペディアにあるので、飛んでほしい。
なお、以下が、代年寄を除く年寄名跡105家である。(クリックすれば、ウイキペディアの当該項目に飛びます)
浅香山/朝日山/安治川/東関/荒磯/荒汐/雷/伊勢ヶ濱/伊勢ノ海/井筒/稲川/入間川/岩友/浦風/枝川/追手風/阿武松/大島/大嶽/大鳴戸/大山/尾車/押尾川/音羽山/尾上/小野川/鏡山/春日野/春日山/片男波/勝ノ浦/甲山/北陣/君ヶ濱/木瀬(木村瀬平)/清見潟/桐山/熊ヶ谷/粂川/九重/境川/佐渡ヶ嶽/佐ノ山/式秀(式守秀五郎)/錣山/芝田山/白玉/不知火/陣幕/関ノ戸/千田川/高崎/高砂/高島/高田川/武隈/竹縄/田子ノ浦/立田川/立田山/立浪/立川/楯山/谷川/玉垣/玉ノ井/千賀ノ浦/出来山/出羽海/時津風/常盤山/友綱/中川/中立/中村/鳴戸/西岩/錦島/錦戸/二所ノ関/二十山/八角/花籠/放駒/浜風/秀ノ山/富士ヶ根/藤島/二子山/振分/間垣/松ヶ根/待乳山/陸奥/湊/湊川/峰崎/三保ヶ関/宮城野/武蔵川/山科/山響/山分/若藤/若松
年寄株(年寄名跡)には、以下のような厳しい規定があり、これを満たすことが襲名の条件となる。つまり、この規定により、部外者を排除し、内輪で相撲を運営でき、その収益を独占できるようになっている。
1)日本国籍を有することとともに、以下の条件のいずれかを満たすこと。
- 最高位が小結以上
- 幕内通算20場所以上
- 十両以上(関取)を通算30場所以上
2)ただし例外として、相撲部屋継承者と承認された場合には、次のいずれかの条件に緩和される。
- 幕内通算12場所以上
- 十両以上(関取)を通算20場所以上、番付制限なし
3)空き名跡がない場合には、次のような優遇措置としがある。ただし、厳密に空き名跡がない場合に限られた規定ではなく、横綱が引退するときに自分の名跡を人に貸していたためこの規定を利用した例もある。
- 横綱は年寄として5年間在籍可能
- 大関は年寄として3年間在籍可能
財団法人日本相撲協会の寄附行為施行細則附属規定には、上気した基準に満たなくても理事会に諮り承認された場合は年寄になれることが明記されているが、2011年1月現在、これが適用された例はない。したがって、以上3つの条件が絶対必要となる。
また、年寄株(年寄名跡)一人で複数の名跡所有はできない。「一代年寄のみ」か、「一代年寄名跡とそれ以外の年寄名跡を一つ」所有することができることになっている。なお、一代年寄名跡は他者に譲渡できない。