●11/03/04●
野球賭博で、警視庁が元琴光喜らを書類送検
昨年発覚した大相撲の野球賭博事件をめぐり、警視庁は3日、力士ら26人を賭博容疑で、胴元の執行稔スポーツトレーナー(43)を賭博開帳図利容疑で書類送検した。胴元側として逮捕、起訴された元幕下力士・山本俊作被告(35)ら3人も賭博開帳図利容疑で追送検した。
ただ、いずれも賭け金の動きなどを裏付ける証拠に乏しいとして、警視庁は東京地検に処罰を求める意見を付けておらず、不起訴になる見通し。今回書類送検された力士ら26人は、山本被告、元十両力士・古市貞秀被告(35)、執行トレーナーをそれぞれ胴元とする3ルートの賭博客。08~10年に開催されたプロ野球や高校野球の試合を対象に賭け金を払った疑いがある。
山本被告の追送検容疑は08年5~11月、元琴光喜ら6人から賭け金を集めたというもの。古市被告と母親の古市米子被告(64)は08年3月~09年9月、豪栄道関ら7人から、トレーナーは09年3月~10年5月、豊ノ島関ら13人から賭け金を集めた疑いがある。
山本被告は山口組弘道会系組長側との間で数千万円のやりとりがあったことが確認されたが、組長が死亡していることなどから暴力団側の立件には至っていない。