●11/03/09●
相撲新生委 八百長問題監視強化など6項目防止案
大相撲八百長問題の再発防止策を検討する「大相撲新生委員会」(委員長=島村宜伸・日本プロスポーツ協会会長)が3月9日、東京・両国国技館で初会合を開き、取組や支度部屋での力士の監視強化などを盛り込んだ6項目の案をまとめた。6項目は次のとおり。
(1)監察態勢の強化
(2)支度部屋の秩序保持の強化
(3)電話などでの情報提供を募るホットラインの設置
(4)故意による無気力相撲懲罰規定の適用拡大
(5)師匠や部屋付き親方への研修
(6)力士への研修
再発防止策は、実態解明、処分とともに相撲協会の放駒理事長(元大関魁傑)が掲げる本場所再開の条件の一つ。「再発防止委員会」(仮称)として2月に親方5人を含む委員8人が発表された。初会合で「相撲新生委員会」という名称が決まり、元農相の島村委員長のほか、議論を進める座長に相撲協会の村山弘義副理事長が就任した。
再発防止の具体案の目玉は、マークシート方式で力士の敢闘精神の5段階評価。また、処罰既定も厳しくする。さらに、八百長の仲介役の動きを封じるなどの目的で、監察委員を増員して支度部屋に配置したりする案も出された。