●11/03/26●
八百長関与の約20人を調査委が厳罰処分案
日本相撲協会の特別調査委員会(座長=伊藤滋・早大特命教授)は3月25日、両国国技館で会合を開き、疑惑のある約20人の力士らのなかで、関与を認定した者に対する処分案をまとめた。ただし、伊藤座長は「全容 解明は無理」と語っており、今回はメールなどで名前が出た14人の大部分と、関与を認めている竹縄親方(元幕内春日錦)らの証言などで、浮上した力士らの一部になる模様。
関係筋によると、この処分案は、関与力士の反省の度合いを尺度にし、調査に非協力的だった力士は「除名か引退勧告」、協力的だった力士は「引退勧告か出場停止」などと、処分には幅を持たせるという。とはいえ、事実上の引退勧告であり、角界からの追放となる。また、退職金の自主返納も求める方針とのこと。さらに、対象力士の師匠も連帯責任で降格とすることも提案する。
調査委は、4月1日の会合で除名を含む厳罰案を最終決定する予定。これを受けて協会は同日、理事会を開き、処分対象者の師匠も加えたいっせい処分を発表するという。