●11/04/02●
処分が発表された23人の力士と、その処分内容とは?
4月1日、日本相撲協会から発表された処分は以下のとおり。
1、引退(退職)勧告
幕内は、徳瀬川(朝日山)、白馬(陸奥)、春日王(春日山)、光龍 (花籠)、猛虎浪(立浪)、琴春日(佐渡ケ嶽)の6人。
十両は、将司(入間川)、豊桜(陸奥)、境沢(尾上)、霜鳳(時津風)、旭南海(大島)、安壮富士(伊勢ケ浜)、若天狼(間垣)、清瀬海(北の湖)の8人。
幕下は、保志光(八角)、十文字(陸奥)、霧の若(陸奥)、白乃波(尾上)と、三段目の山本山(尾上)の5人。
親方では、谷川親方 (元小結・海鵬=八角)の1人。
2、2年間の出場(出勤)停止
事実上の引退勧告であるが、早くから関与を認め、調査に協力し、反省の色が強いことから情状酌量が認められ2年間の出場停止になったのは、以下の3人。
竹縄親方(元幕内・春日錦=春日野)、十両・千代白鵬(九重)、仲介役の幕下・恵那司(入間川)。
このうち、千代白鵬はすでに引退届を提出しており受理される予定。竹縄親方、恵那司も角界を去る意向だ。
3、監督責任
また、関与者を出した部屋の師匠17人は監督責任を問われ、降格または平年寄据え置き3年の処分。このうち、北の湖(元横綱・北の湖)、九重(元横綱・千代の富士)、陸奥(元大関・霧島)の3親方は理事を辞任した上での降格となった。
《八百長関与者の処分》
日本相撲協会の「故意による無気力相撲懲罰規定」によると、処分は軽い順から「けん責」「給与減額」「出場停止」「引退勧告」「除名」があり、日本相撲協会理事会で決定する。処分を受けた力士の師匠は連帯責任を負う。放駒理事長は、八百長と故意による無気力相撲は同義との見解を示している。除名処分は本来、親方や行司の代表による評議員会で出席者の4分の3以上の賛成が必要で、無気力相撲に適用する場合は理事会のみで決定できるが、今回は適用されなかった。