●11/04/07●
相撲協会が谷川親方を解雇、夏場所を無料公開で技量審査の場に
日本相撲協会は4月6日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、八百長に関与したとして退職を勧告され、応じなかった谷川親方(37)=元小結海鵬、青森県出身、八角部屋=を解雇処分にした。
また、5月は通常の興行として夏場所を行わず、「技量審査場所」という名称で8日から15日間、両国国技館で維持員席を除いて一般に無料開放して行うことを決めた。優勝、三賞、各段優勝の相撲協会の表彰は行うが、賜杯や懸賞は辞退する。
相撲協会は、八百長問題が2月2日に発覚した4日後には、春場所の中止を決定した。その一方で、放駒理事長(元大関魁傑)は、場所再開の条件に「調査、処分、再発防止策」の三つがそろうことを挙げた。その後、特別調査委員会は調査で23人の八百長関与を認定。相撲協会は4月1日の臨時理事会で23人に対して引退勧告など角界追放を意味する厳罰を下し、22人が受け入れた。再発防止策は、7日の新生委員会でまとめる意向という。