●11/07/10●
大相撲ガチンコ場所=名古屋場所が開幕。総監視体制のなか、ガチンコ相撲で力士は必死! 猛暑の中、このままで持つのか?
八百長問題に区切りをつけ、半年ぶりとなる本場所「大相撲名古屋場所」(愛知県体育館)が初日を迎えた。注目は、八百長(注射)がなくなったら、相撲はどうなるのか? ということだが、初日を見たかぎり、力士たちはみな必死に相撲を取っていた。
なにしろ、観客席には、親方衆による監視委員が陣取り、なんとこの日は、監督官庁である文部科学省の高木義明大臣まで視察に来たのだから、手を抜くわけにはいかない。
そのせいか、幕内前半から力が入る相撲が目立ち、注射では絶対に見られない、土俵際の攻防戦が多かった。とくに、決まり手の「うっちゃり」は普段なら一場所に2、3回しか見られないが、早くもこの日に登場した。平幕戦で、北太樹が宝富士を破った一番がそうだ。
また、土佐豊と大関・日馬富士の一番も土俵際で土佐豊はうっちゃりを打ち、決まれば日馬富士は敗れるところだった。
いただけなかったのは、歴代1位に並ぶ通算1045勝にあと一つとしている大関・魁皇。いつもの遅い立ち合いから、嘉風に押し込まれ、さらに後ろ向きにされて完敗。また、大関取りを狙う琴奨菊は、得意の「ガブリ寄り」のお株を豊ノ島に奪われて寄り切られた。
いずれにしても、ガチンコ相撲のオンパレードになったことは確かで、これがいつまで持つのか心配される。
「梅雨も明け、猛暑の中の名古屋場所は例年以上に過酷。毎日ガチンコをやれば、ケガ人も脱落者も出るだろう。それが面白いという人間もいるが、やりすぎると、中日まで持たないかもしれない」とは、あるタニマチ。
観衆は5500人(満員8000人)。記録が残る1985年以降の名古屋場所初日では最も少なく、野球賭博問題があった昨年同様、初日の大入りは成らなかった。
≪初日の主な勝敗≫
- 若荒雄●(押し出し)○稀勢の里
- 琴奨菊●(寄り切り)○豊ノ島
- 旭天鵬●(寄り切り)○琴欧洲
- 魁皇●(送り出し)○嘉風
- 土佐豊●(寄り切り)○日馬富士
- 把瑠都○(つり出し)●豪栄道
- 白鵬○(寄り切り)●栃ノ心
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