●11/06/10●
本裁判になるのか? 元蒼国来に協会が給与仮払いを!
昨年夏場所の元春日錦(前竹縄親方)戦で八百長をしたとして日本相撲協会から解雇された、元幕内・蒼国来(27、中国出身)。解雇後は、解雇を不当して、力士としての地位保全、給与仮払いを求める仮処分を東京地裁に申し立てていた。当初、協会はこの申し立てを一蹴するのではと言われてきたが、なんと、協会との間で一時的に和解したことが明らかになった。
その内容は、協会が今月から1年間、幕内力士としての給料(月額130万9000円)を仮払いする。元蒼国来側は仮処分申請を取り下げることである。ただし、蒼国来は来週にも地位確認を求めて東京地裁に提訴するという。つまり、本裁判になる模様だ。
会見した元蒼国来と代理人弁護士によると、地裁が先月末、和解案を示し双方が応じた。仮払い1年分は訴訟にかかる期間を考慮したものとみられ、協会側は勝訴した場合、仮払い給与の返還を求める意向という。和解案には「合意後、速やかに(地位確認の)訴訟を起こし、判断を仰ぐ」との文言が提示されており、協会側は和解を受け入れることが八百長問題の早期決着につながると判断したとみられる。
関係者によると、「ともかく協会はカネを払っておく。もしそれで本裁判までいかなければよし。行ったとしても引き延ばせいいと判断した」という。本裁判になると、協会は、八百長があったことを証明しなければならない。協会自身がそれをするのは大いなる矛盾だから、裁判では「単に調査と処分の正当性を主張するだけではないか」という見方が強い。
協会は「正式な訴訟の場で『故意による無気力相撲』の存在を明確にする方が望ましいと判断し、地裁の提案を受け入れた」とコメントしたが、協会関係者は「問題がくすぶり続ければ、13年秋までを目指す公益法人移行に支障が出かねない。一刻も早く収束させることが最優先」という。うがった見方をすれば、引き延ばしながら、さらにおカネを渡し、これ以上八百長問題を長引かさないようにしていく、ということだろう。
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