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NHKがスペシャル番組で二子山理事長のテープを放送!
2011年2月9日夜、NHKは、NHKスペシャル「八百長はなぜ起きたのか 〜 揺れる “ 国技 ” 大相撲 〜」を放映した。コラムニストの天野祐吉氏、慶応義塾大学教授の中島隆信氏をゲストに、「力士の携帯電話のメールから発覚した大相撲の八百長問題。日本相撲協会の存立を揺るがす事態に発展している。有識者の提言を交え “ 国技 ” 大相撲はどうあるべきか考える」という企画だ。
この番組のなかで、当時の二子山理事長の平成3年(1991年)の発言の録音テープが流された。いまから17年前の1991年の9月場所を前に、相撲協会が全親方と十両以上の全力士を集めた国技館での「力士・親方会」の録音テープである。
二子山理事長は、「無気力相撲」をはげしく叱責している。録音したのが、週刊現代に八百長を告発した元小結の板井圭介だという。こういうテープが残っているのが意外だが、テープでの二子山理事長の発言は迫力があった。
「いままでの相撲見てみろ、師匠はなんとも思わないのか、その勝ちで喜んでいるのか」
「考えてみたら恐ろしいことですよ。君ら万が一、これが文部省にとりあげられたら、財産を全部 没収されちゃうんですから、どうして生きていくんだ」
「そうすると国技でも何でもなくなっちゃう。落ちてしまってからでは、浮かび上がれない。本当に鬼になってやってもらいたい」
■ゲスト中島隆信氏の発言
「全容解明をするのは不可能。組織を早く立て直すのが先。組織改革をして、八百長を認める。再発防止の対策を決める」
■ゲストの天野祐吉氏の発言
「監視を厳しくすることだけではダメ。こういうことが起きないようにするにはどうしらいいか、考えなければならない」
(2011年2月10日記)