●11/05/07●
国技館で力士ら約1000人が参加して被災者に黙とうを!
大相撲技量審査場所の初日を翌日に控えた5月7日午前、東京・両国国技館で、相撲関係者1000人の壮大な黙とう儀式が行われた。これは、15日間の安全を祈願する恒例の土俵祭りに先立ち、放駒理事長(元大関魁傑)や横綱白鵬をはじめ、親方や力士、行司らが、東日本大震災の犠牲者の冥福を祈ろうと発案されたもの。
土俵周りに置かれた椅子や升席に座っていた着物姿の力士やスーツを着た親方らは、司会の合図でいっせいに立ち上がり、静かに頭を下げた。「被災された方も(会場に)足を運んでくれると聞いているので、いままで以上にいい相撲を取るように努力します」と話した。引き続き行われた土俵祭りにも、初めて相撲協会の全協会員が参加した。その後、放駒理事長が十両以上の関取を集めて訓示した。
いよいよ翌8日からは、技量審査場所とはいえ、相撲が再開される。4カ月ぶりの土俵とあって、儀式後、記者団に囲まれた魁皇は、「きついよ」と、ぽつり。