●11/05/08●
ついに始まった「技量審査場所」。ファン600人が行列
無料公開の「技量審査場所」(5月場所)が、5月8日から東京・両国の国技館で始まった。取組は、今年の初場所の初日に比べると、十両では5番減って9番に、幕内では3番減って18番となったが、なんといっても注目は、全取り組みがガチンコだということ。いくら本場所とは違うかたちでの開催とはいえ、力士の成績は正式な記録として次の本場所の番付を編成するための資料となるので、手は抜けない。
また、ファン側からも注目できるのは、ガチンコだけに、今回の場所で、力士の本当の実力がわかるという点だ。それで、インターネット抽選にはずれたファンは、一部、当日券が用意されていて、8日午前8時の開門前には400人、結局、開門時には600人が列をつくった。各日1000枚が用意される当日券だが、あっという間になくなった。GWの日曜ということもあるが、これからの15日間、熱心に足を運ぶファンも多いだろう。
さて、今回の問題では、八百長への関与が認定されて引退や解雇となった力士が、幕内で7人、十両では10人に上っているので、十両の取り組みはなんと9番しかない。また、に、幕内も18番だから、幕下からじっくり見れる楽しさがある。ただ、八百長監視体制は厳しく、支度部屋での携帯電話は禁止、土俵上を写すカメラは5台用意された。寂しいのは、力士の名前を染め抜いたのぼりが立たないこと。また、懸賞がないこと。テレビ中継がないことなどだ。