●11/05/22●
技能審査「お遊び」場所が終了。白鵬が予想通り7連覇で、なにも変わらず
大相撲技量審査場所千秋楽は5月22日、東京・両国国技館で行われ、横綱・白鵬が7場所連続19度目の優勝を果たして、終わった。白鵬は結びで大関・魁皇に寄り切られて13勝2敗となったが、星一つの差で追っていた敢闘賞の栃ノ心が大関・日馬富士に敗れていたので、負けても優勝。案の定、甘い立ち合いで、史上最多勝を目指す魁皇に華を持たすような相撲を取り、寄り切られた。
今場所は、史上初のガチンコ場所とあって、当初は期待された。しかし、力士たちは、稽古も足りておらず、怪我を恐れて、ほとんど完ガチでは相撲を取らなかった。そのため、まったく盛り上がらなかったと言っていい。その証拠に、休場は大関・琴欧州だけ、幕内全員が千秋楽まで出場した。
また、この日を7勝7敗でむかえた力士は十両を含めて14人いたが、結局7人が勝ち越し、7人が負け越すというイーブン。統計上、こんなことになるわけがないから、手抜きがみえみえだった。さらに、千秋楽の取組は幕内で18番行われたが、なんと、このうち10番が「寄り切り」で決まった。いかに、「お遊び」場所かが決まり手によく現われていた。
そんななか、栃ノ心だけが「ガチ頑張り」を見せたわけだが、千秋楽は緊張しすぎて日馬富士との一番で、上手を取れずに寄り切られた。大関が相手とはいえ「普通にやっていたら負けないのに、ばかな相撲をした。緊張しすぎた」と、取組後に大きなため息を何度もついた。こんなコメントをする以上、本当にフツーにやれば、日馬富士のほうが栃ノ心より、ガチでは弱いということだ。
場所を終えて、放駒理事長(元大関・魁傑)は「いい相撲が 多かった。大勢の人が来てくれて、力士も気合が入った」とコメント。八百長再発防止策が実践されたが「戸惑いもあったと思うが、決めたことはできた」。白鵬の7連覇には「場所を通して引き締めてくれた。7連覇は安定していないとできない」と評価した。まさに、手前味噌、本当に「いい相撲が 多かった」と思っているとしたら、先が思いやられる。
今後、相撲協会は、25日に番付編成と監察の会議、26日に理事会を予定している。名古屋場所があるかどうかは、まだわからない。
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