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10日目終了時点で、ガチンコ「名古屋場所」を点検すると……
10日目終了時点の結果は、以下のようになった。
- 全勝:白鵬、日馬富士
- 2敗 :把瑠都、琴欧洲、琴奨菊、栃煌山、豊真将、富士東
- 3敗 :高安
この結果が、はたして力士たちが本気で激突したガチンコ相撲の結果なのだろうか? 今回の名古屋場所前に注目されたのは、以下の5つである。
- 横綱・白鵬の8連覇はなるのか?
- 魁皇が通算1045勝の史上1位記録を達成
- 関脇・琴奨菊の大関取り
- カド番大関・琴欧洲は大関に残れるか?
- 新入幕2場所目・魁聖の星はどうなるか?
まず、1)はほぼ間違いなくなった。白鵬の8連覇は10連勝でもう見えたも同然である。全勝優勝するかどうかだが、そこまでやるかは本人次第だ。
次の2)は、どうやっても達成可能だったが、魁皇はなんと7敗して引退を表明した。注射時代なら、ここまで負けさせなかっただろう。星のバーゲンセールをして引退するのは平幕力士に限られていたからだ。
3)の琴奨菊の大関取りはまだ首の皮1枚つながっているが、白鵬次第だろう。優勝が決まれば、恩を売るわざ負けで、以降、琴奨菊を手ゴマにする方法がある。注射時代とは八百長のかたちは違うが、これをするかどうか注目される。千代の富士時代ならこういうことはありえた。
4)はあっさり達成された。琴欧洲はガチンコでなら10番勝つ力を持っていたいが、何度か注射をしていたため、調子を崩してしまった。今場所は本気だ。
5)の魁聖が注目なのは、上位陣との対戦で勝ち越せば、その力はホンモノということ。現時点で6勝4敗なら、可能性は十分だ。
というわけで、以上の結果から、ガチンコ場所はホンモノということ。しかし、玄人ファンはこう言う。
「逆に相撲自体はつまらなくなった。激突ガチンコは少なく、力士たちは適度に力抜いてガチンコをしているからです。まあ、ケガをしたら大変ですからね。ただ、どうせなら激突ガチンコを見たい。そうでないないなら、人情相撲や互助会があったほうが面白い」
ただこのようなソフトなガチンコが続くなかで、ホンモノのガチンコ力士の豪栄道と高見盛は完全に勘が狂い、2勝8敗と負け越してしまった。
(2011年7月19日記)
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